わっこ。のあゆみ

 

2010年
野あそび舎わっこ 。は、2010年春に長野県白馬村出身の山田共代(以後ともちゃん)が2歳の息 子に「もっと自然の中でのびのびと遊ばせたい」という想いから、知人やインターネットで「神 戸に森のようちえんを作りましょう」という呼びかけたことが始まりでした。

 

当時、私、瀬川悠美子は神戸市垂水区の住宅街に住み、2歳と0歳の娘を抱え、のびのび遊べる場 を探していました。

結婚前に自然出産のお話しを聞いたことがきっかけで、「お母さんの産む力、 赤ちゃんの生まれる力」を信じる自然なお産をしたいと思い、どうすればできるのか?、何が自 然なのか?をお産だけではなく、暮らし、生き方として模索するようになりました。「森のよう ちえん」の存在は長女を妊娠中に愛読していた雑誌「Linkaran」にヨーロッパの森の幼稚園の紹 介を見てうっすら知っていました。

 

 

ある日友人が借りている貸し農園に子どもたちも一緒にお邪魔した時に、おしゃべりをしながら 畑仕事に精を出すお母さんたちの周りで、子どもたちがのびのび遊んで過ごしている姿を見て「私 がしたいのはこんな子育てだ!!」と自分が理想としている子育て、生き方がはっきりと見えま した。その晩、SNS「mixi」の「神戸自然育児」のコミュニティーにあるともちゃんの「神戸に森 のようちえんを作りませんか」という書き込みを見て、「これだ!!」と思い、すぐにメッセー ジを送りました。

 

2010年7月23日に垂水区の総合運動公園のチャプチャプ広場に、ともちゃんの想いに賛同した 方々が集まりました。私たちの同じような小さな子どもを持つお母さん、保育士さん、学童指導員さん、大学教授さんなどなど。

 

森のようちえんを始めるには何が必要?

拠点はどこ?どんなふうに?どうやって人を集める?

集まったみんなで意見を出し合いました。

 


ちょうど同じ時期に、貸し農園に連れて行ってくれた友人の紹介で西区の伊川谷で農業と酵素風 呂をされている森の農園さんと知り合いました。「森野さんのところでようちえんをしたら 「森のようちえん」だねぇ」なんて話しから、森野さんに敷地をお借りすることになりました。

 

 

 

はじめて田畑を散歩した日の夜、体はクタクタでしたが心は幸福感で満ちていて、隣で横になっ ている娘に「今日楽しかったねぇ」と語りかけ、娘は「うん」とこたえ、一緒に眠りについたこ とを今でも憶えています。

 

 


はじめはそれぞれの友人程度が集まっていましたが、田畑を散歩したり、薪で火を炊き料理をし たり、自然のもので染物をしたり、それぞれが知っている情報などを持ち寄り、自然を楽しむ時間 を過ごしているうちに口コミだけでどんどん参加者が増えていきました。


そんな親子で楽しむ会は月に1回から月に2回、週に1回、週に2回と増えていきました。

 

2010年秋、そろそろこの集まりに名前を付けようとなりました。

 

・人間も自然の一部
・子どもも大人も自然に還る
・和やかな心、健やかな体
・和の暮らし
・自然と調和する暮らし
・みんなの子ども
・みんなが家族
・みんなが繋がり輪になる
わっこ。

 

自分たちが思い描く森のようちえんの形、大切にしたいことをあれこれ出し合い、どちらからと もなく「わっこ 」が出てきました。そしてわっこ の形である「〇」をつけることにしました。

 

二人ともこの素晴らしい名前に大満足でしたが、

後々「わ」のことを「わっこ 」と言うのは北海道と長野県の方言であることを知りました。笑

 

そんな私たちだからこそ生まれた「わっこ 。」


2011年

●もうすぐ3歳になる我が子たちが通える
「預かりクラス」=「わっこ 。クラス」を始める。

 

大人は自然と子どもが大好きな保育士さんとボランティアさん

子どもはわたしたちの子ども、3歳の男の子の3人。

月、火、木、金曜日の週4日。


●週1回の親子クラス「ちびわっこ 。クラス」もスタートしました。

火曜日と金曜日に開催。

 

須磨区にある「すまっこの森」 代表のかずさちゃんも参加者さんでした。



2012年

●わたしとともちゃんが二人で共同代表となりました。

●わっこ 。クラス10名

●ちびわっこ 。クラスは火曜日と金曜日どちらも10組


●押部谷町の農家さん、山崎高志さん(オシベジタブル)に教えていただき
神戸市立高和自然環境 活用センターを週1、2日お借りするようになりました。


●2012年10月に長男を出産しました。出産の前日も元気にちびわっこ 。みんなで清々しい秋 のはじまりのお散歩を楽しみました。

 ●2年間お世話になった保育士さんが卒園。


2013年

●新しい保育士さんと共に「共同保育」としてわっこ 。クラスが始まりました。

火水木金の週4 日。

●保育士さん一人と、お母さんが毎日交代で保育当番。

●わっこ 。クラス園児10名。ちびわっこ 。クラス火曜日、金曜日10組。

●秋に新しい保育スタッフもじゃくんを迎えました。

もじゃくんは、保育士の免許はなく、特に子どもと関わる経験があるわけではないけれど、考え 方が柔軟で興味を持ったことは追求したり、形にできる生きる力があり強さがあり、わっこ 。の 活動や子どもたちを豊かにしてくれると思いお願いしました。

 

●活動拠点を神戸市西区押部谷町のわっこ 。ファームに移しました。



2014年

●ちびわっこ 。クラスは木曜日クラスのみで12組の親子。

(中央区の森のようちえん「そとはう ち」の代表としちゃん親子も来てくれていました。)


●わっこ 。クラス18名。保育士さん1人と保育スタッフ1名、保護者が1名か2名交代で保育当番 に入るというスタイルでしたが、保護者から負担が大きすぎるとの意見が増えてきたため、9月か らはわたしがちびわっこ 。の日以外の週3回保育当番に入ることになりました。

 ●スタッフと保護者間、保護者と保護者間、色々な意見の食い違いがあり、たくさん話し合いま した。中には退園を選んだ家族もいました。

●保育士さんも今年度いっぱいで辞めることになり、ともちゃんもわっこ 。を辞めたいという気 持ちが強く、わたし自身もわっこ 。に対する気持ちをもう一度考えた年でした。

 

それまでも何度か「辞める」という話しはありました。

わたしは1年目、苦手なメールのやり取りという仕事にもう辞めたい!!と感情的になったり、一 人目の保育士さんや仲間が去って行った時、虚しさと悔しさとでもう辞めたい!!と思いまし た。

 

でも、すっかり生き方まで「わっこ 。」になっていたわたしには「なにがなんでも続けたい!」 という熱い気持ちは正直ないけど、わたしがいて、子どもたちがいて、辞める理由がなかった。わ たしがわっこ 。をする!フルで保育スタッフになる!!ことを決めました。

 

3月にたくさんの仲間たちを見送りました。 そして、ともちゃんの長男、わたしの長女、それからもう一人の年長さん、わっこ 。で初めて「卒 園生」を送り出しました。

 


2015年

●園児6名ともじゃくんとわたしで日々の保育、ともちゃんが事務という形で新しい1年が始まり ました。
初めて保育士さんのいないわっこ 。クラスとなりました。


●わたしの長男(2歳)を保護者のみんなとともちゃんが毎日交代でありさん当番(保育当番に入るお母さんの下の子を預かる当番)をしてくれました。

●ちびわっこ 。は惜しまれつつも休園。 いろいろあった中でもわっこ 。を信じて残ることを選んでくれた、新しく来てくれた7家族の わっこ 。は本当に家族のよう。お父さんも含め家族みんなで支え合い、一年を無事に終えること ができました。これまでにない心からの感謝の気持ちで卒園生2名を送り出しました。

 


2016年

●園児8名

●ちびわっこ 。再開!木曜日10組。



2017年

●園児8名

●ちびわっこ 。木曜日10組。



2018年

●園児10名

●ちびわっこ 。木曜日10組。

●2歳児の週1預かりクラス「まめわっこ 。」スタート。

ともちゃんとわっこ 。園児のお母さん アニーちゃんがスタッフをしてくれました。

園児5名。


●5年半勤めてくれたもじゃくんが卒園。我が子3人とも卒園となり、わたしの中で一つの締めく くりとなる年でした。


2019年

●園児14名。新しい保育士さんくにちゃんを迎えてスタートしました。

●ちびわっこ 。木曜日9組と新しく月曜日5組でスタート!

●まめわっこ。火曜日5名。


8月、発起人であったともちゃんがわっこ 。を卒園することを決意。3月はコロナウイルス感染拡 大の影響で学校等が休校となりましたが、わっこ 。は通常通り活動。卒園式も無事開催でき、と もちゃんを送り出すことができました。


2020年

 

●園児9名

●ちびわっこ 。、まめわっこ。休園。

●みんなが気軽に参加できる単発型親子クラス「にぎわっこ 。」をスタート。

スタッフとして、 わっこ 。卒園生のお母さんゆうちゃん、あさちゃんと、ちび。まめ。卒園生のはなちゃんが来て くれました。

 

 

●兵庫県の森のようちえん7団体で「兵庫県自然保育連盟」を設立。

今まで関わりのなかった森 のようちえんのみなさんとの繋がりができました。(ただいまHP製作中)

コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言発令で4月と5月は休園となりました。 2年間勤めてくれたくにちゃんが寿退社。


2021年

●園児6名。元ちびわっこ 。の参加者で保育士のまなちゃんが新しいスタッフになってくれました。

月曜日も含めた週5日制、月曜日は保護者参加の活動。

●にぎわっこ 。月2回開催。

●卒園生親子が中心となっての食べ物づくりの会「たねわっこ 。」スタート。

 

●活動場所にわっこ 。ファームから歩いて行ける古民家「ミクマリの里」が加わり、
主にお母さ んたちも一緒に集まり手仕事をすることに活用させてもらう。

 


●わっこ 。HPをリニューアル!!