「森のようちえん」って?

 

森のようちえんとは、1950年代中頃にデンマークの一人のお母さんが自分の子どもたちや近所の子どもたちを森の中で保育したことが始まりと言われています。

 

幼い子どもたちを自然の中で育てたいという想いに共感する人は増え、ドイツをはじめヨーロッパ各地に広まりました。ドイツでは「Waldkindergarten=森の幼稚園」として1日のほとんどを森の中で過ごすスタイルの幼稚園が1990年代には州で認可され、現在では1000以上のWaldkindergartenが存在します。

 

日本でも昔から「青空保育」「里山保育」など自然の中での自主保育活動は存在し、「森のようちえん」は1990年代頃に始まり、「森」とは日本ならではの自然とし、文科省の定める「幼稚園」と区別するために「ようちえん」とひらがなで表記しています。

 

 

2008年には任意団体「森のようちえん全国ネットワーク」が設立され、2020年には様々の形態で活動する200以上の森のようちえんが登録されています。(野あそび舎わっこ 。は2011年より登録しています。)

 

 

その形態は様々なものの、デンマークのお母さんの想いと同じように「幼い子どもたちが自然に触れ合い、のびのびとあそぶ」こと大切にしています。

1.「森のようちえん」とは

 自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称

 

2.「森のようちえん」という名称について

【森】は森だけでなく、海や川や野山、里山、畑、都市公園など、広義にとらえた自然体験をするフィールドを指す。

【ようちえん】は幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育、自然学校、育児サークル、子育てサロン・ひろば等が含まれ、そこに通う0歳から概ね7歳ぐらいまでの乳児・幼少期の子ども達を対象とした自然体験活動を指す。

 

3.「森のようちえん」の主な活動形態

(1)認可幼稚園・認可保育園

  自然散策や遠足、お泊まり保育、畑の活動などの自然体験活動

(2)自主保育や共同保育、育児サークル、子育てサロン・ひろば

  野外を中心とした自然体験を意識した保育活動など

(3)認可外保育施設・NPO法人などによる幼児教育や保育活動団体

 自然体験を意識した幼児教育など

(4)自然学校や自然体験活動団体、青少年教育施設、社会教育施設

 さまざまな野外活動プログラムを活かした幼児教育

 

4.「森のようちえん」活動に関わる人たち

 幼稚園教諭、保育士、自主保育指導者、学童保育指導者、自然体験指導者、野外活動指導者、自然の中での幼児教育や保育を望む親など。

 

 

※  参考:森のようちえん全国ネットワーク連盟HP http://www.morinoyouchien.org/